ホアキン・フェニックス
1974年、プエルトリコ生まれ。『スペースキャンプ』(86/ハリー・ウィナー監督)で映画デビューし、続く『ラスキーズ』(87/リック・ローゼンタール監督)で主演を務める。兄リバー・フェニックスの死をきっかけにしばらく俳優業を休業した後、95年に『誘う女』(ガス・ヴァン・サント監督)より活動を再開。『グラディエーター』(00/リドリー・スコット監督)でアカデミー賞助演男優賞、『ウォーク・ザ・ライン 君につづく道』(05/ジェームズ・マンゴールド監督)で同主演男優賞にノミネート。『ザ・マスター」(12/ポール・トーマス・アンダーソン監督)では、フィリップ・シーモア・ホフマンと共にヴェネツィア国際映画祭の男優賞を受賞、アカデミー賞でも再び主演男優賞にノミネートされた。17年には、『ビューティフル・デイ』(リン・ラムジー監督)にてカンヌ国際映画祭男優賞を受賞。世界中で大ヒットを記録した『ジョーカー』(19/トッド・フィリップス監督)では徹底した役作りで最凶のヴィランを怪演、ヴェネツィア国際映画祭で最高賞の金獅子賞を受賞し、アカデミー賞では初の主演男優賞に輝いた。近年のそのほかの代表作に『her/世界でひとつの彼女』(13/スパイク・ジョーンズ監督)、『インヒアレント・ヴァイス』(14/ポール・トーマス・アンダーソン監督)、『教授のおかしな妄想殺人』(15/ウディ・アレン監督)、『ゴールデン・リバー』(18/ジャック・オーディアール監督)、『ドント・ウォーリー』(19/ガス・ヴァン・サント監督)、『カモン カモン』(22/マイク・ミルズ監督)、『ナポレオン』(23/リドリー・スコット監督)など。『ジョーカー』の続編である『Joker:Folie a Deux(原題)』が24年公開予定。
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スティーヴン・マッキンリー・ヘンダーソン
1949年、アメリカ・ミズーリ州生まれ。ジュリアードで演技を学び舞台俳優として活動をスタートする。オーガスト・ウィルソン作「キング・ヘドリー二世」でブロードウェイデビュー。同じくオーガスト・ウィルソン「フェンス」(10)、スティーヴン・アドリー・ギルギス作「ビトウィーン・リバーサイド・アンド・クレイジー」でトニー賞にノミネートされた。主な映画出演作は『リンカーン』(12/スティーヴン・スピルバーグ監督)、『マンチェスター・バイ・ザ・シー』(16/ケネス・ロナーガン監督)、『レディ・バード』(17/グレタ・ガーウィグ監督)、『DUNE/デューン 砂の惑星』シリーズ(21,24/ドゥニ・ヴィルヌーヴ監督)など。待機作にA24製作、アレックス・ガーランド監督の『Civil War』(原題)がある。
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エイミー・ライアン
1968年、アメリカ・ニューヨーク生まれ。舞台女優としてキャリアをスタートさせ、1993年にブロードウェイ・デビューを果たす。2000年の「ワーニャ伯父さん」と2005年の「欲望という名の電車」で2度トニー賞にノミネートされている。1999年に映画に初出演。2007年公開の『ゴーン・ベイビー・ゴーン』(ベン・アフレック監督)で数々の映画賞を受賞し、第80回アカデミー賞助演女優賞の候補となった。その他出演作に『カポーティ』(06/ベネット・ミラー監督)、
『チェンジリング』(09/クリント・イーストウッド監督)、『バードマン あるいは(無知がもたらす予期せぬ奇跡)』(アレハンドロ・ゴンザレス・イニャリトゥ監督/15)、『ブリッジ・オブ・スパイ』(スティーヴン・スピルバーグ監督/16)など。
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ネイサン・レイン
1956年、アメリカ・ニュージャージー州生まれ。大学中退後ニューヨークへ渡り役者を目指す。1982年にブロードウェイデビューを果たす。その後もブロードウェイなどの舞台で着々とキャリアを重ねていき、様々な舞台においてその才能を発揮している。これまでにもその功績が讃えられ、「ローマで起こった奇妙な出来事」(96)と「プロデューサーズ」(01)でトニー賞ミュージカル主演男優賞を受賞した。主な映画出演作に『ジョー、満月の島へ行く』(91/ジョン・パトリック・シャンリィ監督)、『マウス・ハント』(98/ゴア・ヴァービンスキー監督)、『プロデューサーズ』(06/スーザン・ストローマン監督)、『白雪姫と鏡の女王』(12/ターセム・シン監督)など。
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パティ・ルポーン
1949年、アメリカ・ニューヨーク州生まれ。高校卒業後ジュリアードに進学し演劇を学ぶ。1979年には、ブロードウェイミュージカル「エビータ」で、ファーストレディであり女優でもあったエビータことエバ・ペロンに抜擢。歌唱力と演技力が高く評価されトニー賞ミュージカル主演女優賞を受賞した。その後もその歌唱力には定評があり、「レ・ミゼラブル」「スウィーニー・トッド」など数多くのミュージカル作品へ出演している。映画出演としては、ハリソン・フォード主演の『刑事ジョン・ブック 目撃者』(85/ピーター・ウィアー監督)や、『ドライビング Miss デイジー』(90/ブルース・ベレスフォード監督)、『容疑者』(02/マイケル・ケイトン=ジョーンズ監督)、『ラスト・クリスマス』(19/ポール・フェイグ監督)などがある。
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パーカー・ポージー
1968年、アメリカ・メリーランド州生まれ。リチャード・リンクレイター監督『バッド・チューニング』(93)に出演して以降、90年代後半にかけて『愛・アマチュア』(94)、『フラート』(96)などハル・ハートリー監督作品や、『スリープ・ウィズ・ミー』(96/ロリー・ケリー監督)、『ドゥーム・ジェネレーション』(96/グレッグ・アラキ監督)、『バスキア』(97/ジュリアン・シュナーベル監督)などインディペンデント系作品に多数出演し、インディペンデント映画の女王と呼ばれた。
その他出演作に『ユー・ガット・メール』(99/ノーラ・エフロン監督)、『スクリーム3』(00/ウェス・クレイヴン監督)、『スーパーマン・リターンズ』(06/ブライアン・シンガー監督)、『ブロークン・イングリッシュ』(08/ゾエ・カサヴェテス監督)、『コロンバス』(20/コゴナダ監督)など。
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ドゥニ・メノーシェ
1976年、フランス・ヴァル=ドワーズ県生まれ。パリの「Acting International」で演技を学び、2003年にTVドラマでデビュー。『ハンニバル・ライジング』(07/ピーター・ウェーバー監督)、『エディット・ピアフ〜愛の讃歌〜』(07/オリヴィエ・ダアン)など話題作への出演を重ねる。09年、クエンティン・タランティーノ監督の『イングロリアス・バスターズ』では、オープニングでクリストフ・ヴァルツと共演したシーンが絶賛され国際的な知名度を得るようになる。11年の『Les Adoptés』(日本未/メラニー・ロラン監督)でリュミエール賞最優秀新人男優賞を受賞。『理想郷』(23/ロドリゴ・ソロゴイェン監督)で東京国際映画祭の最優秀男優賞を受賞した。その他の出演作に『ジュリアン』(19/グザヴィエ・ルグラン監督)、『悪なき殺人』(21/ドミニク・モル監督)など。
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パヴェウ・ポゴジェルスキ(撮影監督)
2010年、アメリカン・フィルム・インスティチュート撮影監督プログラムで修士号を取得。その後、『恋人たちのパレード』(11/フランシス・ローレンス監督)の撮影に携わった。アリ・アスター監督『ヘレディタリー/継承』(18)、『ミッドサマー』(21)でも撮影監督を担当。その他撮影担当作に『Mr.ノーバディ』(21/イリヤ・ナイシュラー監督)、『モナ・リザ アンド ザ ブラッドムーン』(23/アナ・リリー・アミールポアー監督)、『ブルービートル』(日本未/アンヘル・マヌエル・ソト監督)など。
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フィオナ・クロンビー(プロダクション・デザイン)
オーストラリア出身。オーストラリア国立演劇学院卒業後、シドニー・シアター・カンパニーのレジデントデザイナーとして数々の演劇のデザインを手掛ける。映画作品では『マクベス』(16/ジャスティン・カーゼル監督)、『ニュースの真相』(16/ジェームズ・ヴァンダービルト監督)、『クルエラ』(21/クレイグ・ギレスピー監督)などのプロダクション・デザインを担当。ヨルゴス・ランティモス監督『女王陛下のお気に入り』(19)でアカデミー賞美術賞にノミネートされた。
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ルシアン・ジョンストン(編集)
2011年にサラ・ローレンス大学で文学士号を取得した後、編集補佐として、ダーレン・アロノフスキー、アン・リー、ノア・バームバック、スコット・クーパーなどの監督と協業。長編初編集作品である『ヘレディタリー/継承』(18)以来、『ミッドサマー』(21)とアリ・アスター監督作品全ての編集を手掛けている。その他編集作品に『マクベス』(21/ジョエル・コーエン監督)、Apple TV+『その道の向こうに』(22/リラ・ノイゲバウアー監督)、『Janet Planet』(日本未/アニー・ベイカー監督)など。
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ボビー・クルリック(音楽)
LAを拠点にする作曲家兼プロデューサー。ザ・ハクサン・クローク名義で音楽を作り、2枚のフルアルバム「The Haxan Cloak」(11)と「Excavation」(13)で注目を浴びる。ビョークやサーペントウィズフィート、ファーザー・ジョン・ミスティ、トロイ・シヴァンともコラボし、プロデューサーを務めている。アカデミー賞作曲賞受賞ミュージシャンであるアッティカス・ロスに誘われマイケル・マン監督の『ブラックハット』でサウンドトラックを手掛け、アリ・アスター作品は『ミッドサマー』(21)から続けて手掛けている。その他作品にNetflixドラマ「BEEF/ビーフ」(23)、『ブルービートル』(日本未/アンヘル・マヌエル・ソト監督)など。
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ホアキン・コシーニャ、クリストバル・レオン(劇中アニメーション)
共にチリに在住し2007年より2人で活動を始めたビジュアル・アーティスト。初の長編映画『オオカミの家』は、第68回ベルリン国際映画祭でプレミア上映されカリガリ映画賞を受賞、アヌシー国際アニメーション映画祭で審査員賞を受賞するなど、各国で多くの賞を受賞。『オオカミの家』を絶賛したアリ・アスターがプロデューサーとして参加した短編『骨』は、第78回ヴェネチア国際映画祭でオリゾンティ部門最優秀短編映画賞を受賞。その後、レディオヘッドのトム・ヨークらのバンドThe Smileの1stアルバム収録のシングル「Thin Thing」のMVを監督した。
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